エクマットラはストリートチルドレンの可能性を最大限に引き出すべく、バングラデシュで活動するNGOです。
ダッカにあるチルドレンホームでは、青空教室で意欲を持った女の子達が常時10数名暮らしています。彼女たちは集団生活を行う中で社会性を養い、一般の学校に通い段階的教育を受けています。また、ダッカでレスキューされてきた男の子がアカデミーへ行くまでの一時的なシェルターとしても機能しています。
「エクマットラのお兄ちゃんたちが撮影をしている姿を見て、いつからかカメラマンという職業に夢を抱くようになりました。写真や映像で自分が伝えたいことを表現出来たら、とても素敵だなあって。
僕の宝物は、インターンのお兄ちゃんがくれたカメラです。いつか人を感動させられるような写真を撮れるカメラマンになりたいです。今はアシスタントとして、撮影チームで学びながら働いている日々で、仕事は大変だけど毎日がとても刺激的です。」
「エクマットラに出会って、色んなことに挑戦させてもらいました。勉強や遊びはもちろん、2009年にはオーディションに受かってエクマットラ制作映画「アリ地獄のような街」にもメインキャストの一人として出演し、演技の楽しさを知りました。おかげで度胸がつき、どんな人の前でも緊張しなくなりました。
その経験も糧となり、この国の有名な航空会社の試験にも合格できて、今は社員として働いて自分のお給料で家族を養っています。そんな自分をとても誇らしく思います。」
「エクマットラに来たばかりの頃、僕は引っ込み思案でゲストが来るとトイレに隠れてしまうような子でした。でも音楽に出会って、歌うことを通じて少しずつ自己表現ができるようになり、僕のオリジナルソングをゲストの皆さんの前で披露したことがきっかけで、2019年の夏に日本の五大陸交流祭へ行くチャンスをもらいました。路上にいた自分が飛行機に乗って日本に行けるなんて…本当に夢のようでした。そこで経験させてもらったことを、大好きなエクマットラやこの国にちゃんと還元していきたいと思います。」
「昔路上生活をしていた僕はエクマットラの青空教室の生徒でした。そこで人生で初めて「何かを学ぶ」ということを学びました。それまで自分がどこから来てどこに向かうのか、何もわからなかった。あの時大樹兄ちゃんたちに出会わなければ、今の自分はいないでしょう。そして今、僕は青空教室の先生をしています。どんな言葉をかけたら、子どもたちは笑顔になるだろう?学ぶことの楽しさを知るだろう?あの頃の自分の気持ちを思い出しながら、僕のような子が現れるよう願いながら、試行錯誤している毎日です。」
「小さいころからエクマットラで育って、いつの間にか私はみんなのお姉ちゃんになっていました。エクマットラの女の子で初めての大学受験生ということでプレッシャーもあって、始め目指していた国公立大学には受からなくて。その時はもう大学生になるのは無理なんだ…と絶望したけれど、やっぱりどうしても大学に行きたいとお兄ちゃんたちに伝えたところ今通っている私立大学に行かせてもらえることになって。本当に夢のようでした。今は憧れだった大学生活を満喫しています。キャンパスで友だちと将来の話やたわいもないおしゃべりしている時、私は本当に大学生になれたんだなあと実感しています。」
「私はずっと、離れて住むお母さんと一緒に暮らすのが夢でした。そのために今までエクマットラで勉強を頑張ってきました。でも、今年無事国家試験を受けることが出来て、お母さんを笑顔にするには自分が仕事をして稼がなければと思うようになりました。そしてどうせ働くのならば、わたしは人を笑顔にすることが大好きなので、そうした仕事が良いと思っていたところ、日本の看護師さんとお話をする機会があり、今は看護師になるのが私の夢です。これから看護学校できちんと資格を取って、いつか自分が看護師になって、病気で不安になっている人や苦しんでいる人を笑顔にしてあげられたらと思います。」
「エクマットラには路上や青空教室のフィールドからどんどん新しい小さな子が保護されてきます。始めは集団生活に慣れずに緊張気味の面持ちの子も、同じように入りたての時の不安な想いが分かる年長者の子たちの家族のような歓迎により、だんだんとエクマットラの生活に慣れていきます。そして、生まれた環境をものともせず、夢に向かって奮闘するお兄ちゃんお姉ちゃんの背中を見ながら、何かに挑戦する勇気や仲間への優しさなど大切なことを学んでいきます。こうしてエクマットラでの大切な学びは年長者からちびっこへと受け継がれていきます。」
子ども達に対する深い愛情と、信念と、どこかで現実を受け止めるやわらかい感性がなければとてもここまでは、夢を実現できなかったことでしょう。(中略)74歳の私には「まだまだ私も頑張らなくちゃ」と大樹さんからパワーをもらっています。全文はこちらから
フリーアナウンサー
マザーハウスより早くバングラデシュで活動を始めたエクマットラ。アカデミー建設に向けてラストスパート中です。私たちマザーハウスも今まで、子供たちにスクールバッグを提供したり、アカデミー内のデザインスクール設立のお手伝いをしています。
株式会社マザーハウス取締役副社長
エクマットラとは映画『アリ地獄のような街』を鑑賞したことがきっかけで長い付き合いになります。エクマットラアカデミーの建築が決まり、その設計を自ら申し出て無償で設計させていただきました。これからもバングラデシュのために共に奮闘していく心意気です。
建築家
国際協力に関心があり、2014・15年のエクマットラツアーに参加しました。今年から予定していた現地でのインターンは、治安状況からできなくなってしまいましたが、日本で映画上映会、グッズ販売を行うなど、これからもエクマットラと共に歩んで行きたいです。
大学生
エクマットラには私の大事な姉妹や兄弟たちがいます。彼等の瞳は眩しいほど輝いている。それぞれに目標をもって真剣に彼等は毎日を生きています。肌の色や国籍なとどは関係ない。生まれてきた環境が違っていても可能性は、彼等には無限にあるはずです。私は彼等の未来を築きあげていきたい。愛しい子どもたちへ。
女優
プロ車いすランナーの廣道純です。
障害者というマイノリティの世界で生きてる者として、様々な逆境の中で生きるエクマットラのみんなへ心から応援したいと思い、一日校長としてアカデミーを訪問しました。そして、逆に応援してもらい力をもらって帰って来ました。エクマットラはそんな素敵な場所でした。また、必ず会いに行きます!
プロ車いすランナー