|
エクマットラ会報 7月号
2010年7月 all copyright @EKMATTRA
エクマットラは、バングラデシュでストリートチルドレン支援活動を行っているNGOです。
活動の内容を会報で紹介します。 |
| 7月号もくじ |
ダッカでフィルムショーを開催 |
現地の若者ワークキャンプ |
青年海外協力隊員への講演会 |
エクマットラダイアリー |
これまで、バングラデシュ国内の大学や教育機関を中心に上映を行ってきた「アリ地獄のような街」ですが、去る6月26日に裕福層の方々を対象に上映会を行うことができました。
この上映会はバングラデシュ商工会議所会長宅で行われ、国会議員や実業家、大学教授などが集まってくれました。何よりうれしかったのが、こうした裕福層の方々の中にありがちな売名意識ではなく、真の社会活動の意識が非常に強くあり、映画も真剣に見てくれ、その後のプレゼンも一生懸命聞いてくれたことです。話が終わった後も何人も「サポートしたいのだがどうすればいいか?」「ぜひとも何らかの形で協力したい!」「一度アカデミーの予定地に連れて行ってくれ!」などと、熱く話してくれて目頭が熱くなる思いでした。
特に今回出席してくれた国会議員は、「ぜひともこの映画を国会議員たちを相手に上映し、彼らの意識を改めさせよう!」とまで言ってくれました。望んでもいなかったことなので、あまりのありがたい提案にびっくりして、大興奮してしまいました。実現にはいろいろ課題もあるかと思いますが、ぜひともこの議員と連携して実現できたらと思います。
完成から1年以上もたった「アリ地獄のような街」ですが、こうして今でもいい流れを作り続けてくれていることに心から感謝です。この流れをしっかりと形に変えるべく、改めて気持ちを引き締めていこうと思います。
 |
| 造成された川 |
これまでも日本等の外国からやバングラデシュ人の若者達と一緒にエクマットラアカデミー設立のためのワークキャンプを継続して行ってきており、アカデミーの建設も少しずつ形が見えてきました。そして6月15日〜16日、現地ハルアガットの若者達も巻き込んでワークキャンプを行いました。
バングラデシュのストリートチルドレンにとっての大きな問題の要因の一つに、ダッカへの一極流入という問題があり、そのためにダッカだけでなく田舎の産業を興すこともエクマットラアカデミーの役割の一つだと考えています。エクマットラアカデミーとハルアガットという街全体で一つのモデルを作ることで、結果的にバングラデシュで立場の低い農家を支えるシステムを作ったり、田舎の魅力を最大限に引き出すことができます。そういう意味でハルアガットの現地の人間、特に今後を担っていく若者達との関係はとても重要なものになってきます。
ですから今回のワークキャンプも、ただお金を出して現地の作業員を雇って建設を進めることは簡単なことですが、ワークキャンプという形をとり、より深くエクマットラについて理解してもらい協働してもらうことで、今後もエクマットラとより深い関係を築くことが求められます。
またこのワークキャンプではエクマットラのパートナー団体より数名のドイツ人が一緒に参加し、普段田舎の中の小さなコミュニティで生活している若者達に異文化交流を体験させることもでき、大きな成果となりました。
こういったワークキャンプを通じて、現在エクマットラアカデミーは少しずつ建設が進められ、土地の外枠を形づくる川も綺麗に造成され子ども達が生活しはじめる姿が少しずつ目に浮かぶようになってきました。
日本の技術や知識を届けるために世界中の国々に派遣される青年海外協力隊。バングラデシュにも多くの隊員の方々がやってきて様々な専門的な活動を通じてバングラデシュを支援しています。そんな協力隊員の方達に渡辺大樹の講演会をさせていただきました。
日本で行われる講演会とは違い実際にベンガル語を使ってバングラデシュで活動している協力隊の方達に対して講演させていただける、ということで、現地での活動についての情報を共有したりと、お互いにとても有意義な時間にすることができました。
また協力隊員の職種は実に様々ですが、それぞれの専門家が集まっています。建築デザインや園芸デザイン、料理の専門家等、現在建設中のエクマットラアカデミーや焼き鳥屋等のエクマットラの活動に関してのサポートをしたい、という声までいただき、今後の活動にもそうして様々な人達の協力があって作られていく様子が目に浮かぶようでワクワクする出会いにもなりました。
遠足でプラネタリウムに行きました
 |
 |
 |
 |
| ノボシアター前で集合写真 |
ノボシアター内 |
公園でおやつを食べます |
バン・ガリで大移動 |
シェルターホームでは子ども達の学校が長期休暇だったためダッカの中心にあるノボシアターというプラネタリウムに遠足に行きました。朝から24人の子ども達とスタッフが公共バスを利用して大移動で、移動中には路上にいた人達から一体何事かと注目を浴びながらワイワイガヤガヤとノボシアターに到着。建物の中に入る前から大はしゃぎで落ち着かない子ども達。なんとか中に入って席を確保して座ってからも落ち着かない様子で「うわーすっげー」「エアコンが寒いよ」「もう何回も観たよ」「あそこに座りたいよ」「あそこ見て!ここを見て!」と大騒ぎでした。
プログラムが始まってからはキラキラと光る星の説明を真剣に聞いていましたが、それが終わってバングラデシュの文化についての映像が流され始めるとまた「ここ行ったことあるぜ!」「すごく綺麗」と口ぐちに話していました。
プラネタリウムの観賞を終えた後は、その近くにある綺麗で巨大な公園に行き、そこでおやつを食べたり遊んだりしました。
そしてもうそろそろ帰ろうという時、帰りのバスを探しましたが皆が乗れるようなバスが無く困っていました。そうして止むを得ず選択した移動手段がバン・ガリと言われる荷台を引きずる自転車。大きな車が沢山行き来する道を一台に13人乗ったバン・ガリがゆっくりゆっくりと走る様子は面白くて行きかう人々の注目をまた浴びながらの帰宅となりました。 |
スパイダーマンがやってきた!?
エクマットラ会報 2010年7月号
発行年月日:2010年7月1日
編集:水谷俊亮
監修:渡辺大樹
発行:エクマットラ |
|