News Letter Of EKMATTRA

エクマットラ会報 5月号

2009年5月  all copyright @EKMATTRA

エクマットラは、バングラデシュでストリートチルドレン支援活動を行っているNGOです。
活動の内容を会報で紹介します。


5月号もくじ
*青空教室の運動会
*SDUWノクシカタ
*子ども達の紹介コーナー
*エクマットラ映画 続報


青空教室の運動会

二人三脚先日青空教室において、運動会を行いました。

エクマットラでは現在週に3日、シェルターホームと同じ地域内で青空教室を運営しています。教室に来る子どもは近くのスラムに家族みんなで暮らしている子、お母さんと兄弟と暮らしている子、一人で生活をしている子、ほかのNGOのシェルターホームで暮らしている子、昼間は飴売りをしていたり、物乞いをしていたり、状況は一人ひとり様々ですが、みんな元気いっぱいに教室にきてくれています。

運動会当日集まった子どもたちは23人、事前に子どもたちに何度も何度も「絶対に楽しいからくるんだよー!」と言い続けたこともあってか、たくさんの子どもたちがわくわくしながら時間どおりに集まってくれました。
運動会はバナナチーム、すいかチーム、リンゴチームの3つのチームに分け、子どもたちが楽しむことができるように、日本の障害物競争のおもしろいアイデアを生かして、「口にスプーンを加えてそこにビー玉を乗せて落とさないように走る競争」や、「二人三脚」、「ビスケット食い競争」などの5つの競争を行いました。
競争が始まるとみんな夢中になって自分のチームを応援し、チームの中で大きな男の子がお兄さんとなって小さい子をサポートしたり、大きな声で必死に自分のチームを応援したり、運動会が進んでいくうちにチームが団結し、たくさんのシーンでチームワークを見ることができて、そんな子どもたちの姿を見て、青空教室のスタッフ一同とても嬉しく感じました。

大きな事故や問題も起こることなく、最後にはみんなでスタッフ手作りのとってもあまいバナナパンケーキを食べて、運動会は無事に終了しました。
運動会の次の青空教室では「こないだの運動会、またやりたーい」など、とくに「お姉ちゃーん、またビスケットやりたーい!」という声がいろんなところから聞こえてきて、どうやら子どもたちにはビスケット競争が一番心に残っているみたいです。
これまで会報で青空教室のことを伝えることはありませんでしたが、インターンの田熊が青空教室を担当しているため、これからは積極的に青空教室の様子も紹介していきたいと思います。みなさんどうぞ楽しみにお待ちください。

青空教室運動会

SDUWノクシカタ

ノクシカタエクマットラではコラボレーションプロジェクトとして、SDUW(Skill Development for Underprivileged Women)のノクシカタの紹介と販売を行っていますが、先日、SDUWの女性達がノクシカタを製作している様子を見学させてもらいました。

SDUWは恵まれない女性達の生活向上を目的として、1982年に設立された団体です。母子家庭の母親や、さまざまな障害を持つ女性をはじめ、バングラデシュ社会ではまだまだ地位の低い女性達の収入源として、ノクシカタの製作指導・販売を行っています。ノクシカタはバングラデシュの伝統手工芸であり、お土産屋さんなどで見ることができますが、SDUWのノクシカタはスライヤ・ラフマン女史による美しいデザインと刺繍技術の高さで、他に抜きん出た存在となっています。

SDUWでは35人の女性達がノクシカタの刺繍を行っており、団体設立当初から27年間刺繍を続けているメヘラさんとラヌさんが中心となって、他の女性達に指導を行っています。女性達はまず、販売用ではない、簡単な木などの練習用のデザインでノクシカタのトレーニングを受けます。そして、次第に大きなノクシカタの刺繍もこなせるようになり、現在の35人の女性達は全員が約100点あるデザイン全ての刺繍を行えるそうです。また、各ノクシカタのデザインは、バングラデシュの生活や習慣、物語や詩が元になっているのですが、女性達はそれを理解し、思いを込めながら一針一針丁寧に刺繍をしているそうです。

見学をさせてもらった時にノクシカタを製作中だった女性、ロスさんは、お母さんがSDUW設立当初から刺繍をしていて、彼女自身は10年間刺繍をしているそうですが、その刺繍をする手つきは速いながらも正確で、とても見事なものでした。刺繍の技術は、お母さんから習ったそうです。バングラデシュの伝統手工芸が、このようにして母から娘へ伝わっていくのも、素晴らしいことではないでしょうか。

エクマットラでは、現在websiteのリニューアル中で、新しいwebsiteには、SDUWのノクシカタの写真、各ノクシカタデザインの説明を掲載する予定です。ノクシカタに関するお問い合わせは、info@ekmattra.orgまで、お気軽にお願いします。

ラヌさん
ラヌさん
SDUW設立当初から27年間ノクシカタを製作している。25人の女性達のリーダーとして、仕事の割り振りや、出来上がりのチェックなども行っている。
メヘラさん
メヘラさん
SDUW設立当初から27年間ノクシカタを製作している。ノクシカタの刺繍技術で一番難しい顔の刺繍を担当しており、全てのノクシカタの顔の刺繍はメヘラさんが行っている。



ロスさん
ロスさん
SDUW設立当初からノクシカタをしているお母さんから刺繍技術を習い、10年間ノクシカタを製作している。お母さんと共に、10人の女性達のリーダーでもある。ロスさんの刺繍技術はとても高く、他の女性達も絶賛するほどである。





子ども達の紹介コーナー


今月は、エクマットラの中で一番大きなお兄さん、シュモン、と、クリケットが大好きなラジブの紹介です。

シュモン 名前 シュモン
年齢 14歳
学年 6年生
エクマットラに来た時期 2004年10月
兄弟の有無 兄2人、弟1人、妹3人
好きな科目 英語
行ってみたい場所(なぜ?) 日本
(まず東京にいっていろいろなところを見て、そのあと北海道に行って北星学園大学に遊びにいきたい。そしておいしいラーメンを食べたい。)
最近一番楽しかったこと、うれしかったこと エクマットラ映画初上映祭
将来の夢 俳優
その理由 おもしろそうだし、いろいろな国の人とたくさん友達になれるから。

ラジブ 名前 ラジブ
年齢 11歳
学年 6年生
エクマットラに来た時期 2004年4月
兄弟の有無 兄2人、妹2人
好きな科目 理科
行ってみたい場所(なぜ?) サウジアラビア(お祈りをしにいきたい)
最近一番楽しかったこと、うれしかったこと 新しい学校に入学したことと新しいパソコンがきたこと
将来の夢 クリケット選手
その理由 最近バングラデシュのクリケットチームが負けてばかりなので、僕が勝たせたい。



エクマットラ映画 続報

蟻地獄のような街
「蟻地獄のような街」の一場面

エクマットラ映画「蟻地獄のような街」ですが、先日、バングラデシュ国内のテレセンターにてDVD公開されることが決定しました。

テレセンターというのは、バングラデシュ国内の農村部・都市部に2000ヶ所以上ある施設で、日本で言えばインターネットカフェのような場所です。しかし、様々な情報が地方の農村部まで伝わりにくいバングラデシュにおいては、農業、健康医療、政策の情報などを得るための公的施設として、また、コンピューター操作等を学ぶ教育の場としての重要な役割を持っており、情報格差から生じる地方農村部の貧困対策の一つとして注目されています。今回エクマットラは、国内のテレセンターを総括しているNGOバングラデシュ・テレセンター・ネットワーク(BTN)に映画のDVD公開を協力してもらえることになりました。その中では、BTNの所属団体であるeHut(バングラデシュ最大のNGOであるBRACが進めている情報格差対策プロジェクト)の80ヶ所での上映が決定しています。

映画「蟻地獄のような街」のメッセージが都市・地方に関わらず多くの人々に届くことを、エクマットラは願っています。


エクマットラ会報 2009年5月号
発行年月日:2009年5月20日
執筆:田熊佑衣、津坂静香
編集:津坂静香
監修・通訳:渡辺大樹
発行:エクマットラ


EKMATTRAHouse-22,Block-E,Main Road,
Eastern Housing,
Pallabi,Mirpur,Dhaka-1216
Phone:04474250237
Web : http://www.ekmattra.org
Mail : info@ekmattra.org

*バックナンバーは、こちらにて、ご覧いただけます。
http://www.ekmattra.org/JAP/kaihou.html

*会報に関するお問い合わせ・配信・配信解除につきましては、お手数ですが、以下のアドレスにご連絡ください。
info@ekmattra.org