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エクマットラ青空教室からシェルターホーム設立までの裏話・・・

青空教室といって真っ先に思い浮かんだのが、識字学級でした。

近所の公園にブルーシートを敷いてはじめた青空教室。
親が賛同してくれ堂々と参加できるようになったこども達でしたが、読み書き、計算などを教えてみると、こども達の興味・関心がまったく感じられないことに気づきました。こちらは良かれと思って教えていますが、それはこちら側の自己満足でしかなくて、一日中好き勝手自由気ままに生きている彼らにとって、面白くもない勉強のためにじっと座っているのは苦痛以外の何者でもないことに気づかされたのです。まずこども達に関心を持ってもらい、不信感を取り払っていかなければ何も変えられない。そして、歌・劇・踊り・絵・折り紙など情操教育といわれているものを教え始めたのです。
自由に参加できる青空教室は自由に出て行くこともできます。多くのこども達が入ったりでたりしていき、最終的に15人のこども達が毎回毎回参加するようになっていきました。

そうして過ぎた6ヶ月。
何かもらえるわけでもないのに、一生懸命歌を覚え、詩を朗読し、踊りを踊れるようになったこども達がいました。
多くのこども達が脱落して行った中で小さなチャンスを生かしてきたこども達でした。
「このこども達により大きなチャンスを与えたい。」
そう考え、大使館が主催するスピーチコンテストで20分の時間をもらい、こども達に覚えてきたものを発表する機会を与えました。

5,600人の大観衆を目の前にして、怖気づいていましたが、何とか勇気を振り絞って、覚えた歌を歌い、詩を朗読し、そして自分の自己紹介をしたこども達。発表を終えたとき、何と、会場にいる全員が立ち上がってスタンディングオベーションで迎えてくれたのです。目に涙を浮かべている人もいます。舞台の袖で見ていた私たちはいつまでも続く割れんばかりの喝采に身震いがとまりませんでしたが、それをもっと肌で感じたのがこども達自身だったのでしょう。喝采を受けながら、自信に満ちた表情に見る見る変わっていきました。
社会から蔑まれて生活することに慣れていたこども達が、人間として生活するためのもっとも大切なものを取り戻した瞬間でした。

次の日、青空教室に行くと
「兄ちゃん、昨日すごかったねー!!」
「俺もできるんだよ、だってあんなにみんなほめてくれたんだよ!!」
「兄ちゃん、私にもっと歌を教えてよ。わたしもっともっとたくさん覚えたい!!」
と叫びながら、駆け寄ってくるこども達がいました。 

正直、今まで試行錯誤しながら青空教室を運営してきた私たちにとって、彼らの変わりようには本当に勇気付けられ自信を持ちました。そして私たちは、今まで目指しながら踏み切ることができなかった 24 時間支援センターの設立へ踏み切ることができたのです。

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